リリース内容
主要なアップデート
Ver.4.11.8のポイントをご紹介します。
SAML認証がSAMLバインディングの「HTTP リダイレクト」への対応を追加しました
概要
INSUITEのSAML認証は従来SAMLバインディングの「HTTP POST」のみ対応しましたが、今回「HTTP リダイレクト」(GETメソッド)も対応できるようになりました。
SAML認証環境設定画面に、「リクエストのメソッド」の設定を追加しました。リクエストメソッドを「POST」か「GET」を選択できるようになります。 POSTを選択する場合、SAMLバインディングは従来のHTTP POSTでリクエストを送信します。GETを選択する場合、HTTP リダイレクトのGETメソッドでリクエストを送信します。
「リクエストのメソッド」の設定は下記設定ファイルにて保存します。
設定ファイル:/home/DreamArts/data/system/saml_sso_conf.dat
※設定を変更する場合httpdサービスの再起動が必要です。
メールエクスポート操作によるNFS負荷を低減するための改善
概要
メールエクスポート操作によるNFSにかける負荷を低減するために、ZIP/TGZ形式でメールエクスポートする場合にarchiveファイルをNFSに保存せずに直接レスポンスしNFSの負荷を低減するように改善しました。この改善に伴いZIP/TGZ形式でエクスポートする場合、下記の変更があります。
- ダウンロード画面が表示されるまでの時間が20%~30%程度遅くなる可能性があります。
- ダウンロード画面でファイルサイズが非表示となり、代わりに対象メール件数や予想データ量などを表示するようにUIを変更しました。
- ダウンロード画面で複数回のダウンロードができなくなります。
- ダウンロード画面で/home/DreamArts/data/system/attachment.datのdirect_linkの設定に関わらず、直接ダウンロードのみになります。
- ダウンロード処理のタイムアウト時間を設定するためのパラメータ(mail_export_timeout)を追加しました。指定した時間を経過するとタイムアウトエラーになります。
- メールエクスポートの遅延対応オプション(export_sleep_time)を追加しました。メールエクスポート処理に伴うNFS負荷が障害の原因になる場合にエクスポート処理の間に一定時間のwaitを持たせることで、NFS負荷を低減するためのパラメータexport_sleep_timeを追加しました。
設定ファイル:/home/DreamArts/data/custom/mail.dat
【制限事項】
Chromeなどのダウンロードマネージャーを利用する場合、 ZIP/TGZ形式エクスポートする場合は従来通り、一時停止/再開ができますが、一時停止後に一定時間を経過して再開するとダウンロードに失敗する場合があります。
統合メーラ(ニュースタイル)メールエクスポートを同時実行できるユーザ数の制限を追加
概要
統合メーラ(ニュースタイル)にはメールをエクスポートする機能があります。この機能はメールフォルダ単位で一括してダウンロードする機能のため、 利用状況によってはNFSサーバに高負荷をかけてしまう問題がありました。 この問題を抑止するため、統合メーラ(ニュースタイル)のメールエクスポートを同時に実行できるユーザ数を制限できるように改善しました。 エクスポートする際に、設定ファイルにより指定されているエクスポートを同時実行できます。
パラメータに指定した数値を超えるユーザが同時にメールエクスポートを行うと、以下のようなメッセージが表示されます。
設定ファイル:/home/DreamArts/data/custom/mail.dat
制限事項/注意事項
メールエクスポートが40分以上継続している処理は、同時エクスポート制限対象から外すことになります。 本制限はニュータイプメーラのみに影響があります。
統合メーラ(ニュータイプ)の問題調査用のログ出力機能の追加
概要
統合メーラ(ニュータイプ)利用に問題発生する場合の調査用のログの出力設定を追加しました。
設定ファイル:/home/DreamArts/data/system/log.dat
MAIL_INFOが1にする場合のログ出力例:
2021/10/13-15:27:39,9160,1000011,delete_mail,16,/cgi-bin/ajx_ma_move.cgi
2021/10/13-15:29:36,9160,1000011,import_mail,100,/cgi-bin/ajx_ma_move.cgi
2021/10/13-15:29:57,9158,1000011,export_mail_server,10,/cgi-bin/ajx_ma_move.cgi
2021/10/13-15:31:10,9343,1000011,import_mail,1,/cgi-bin/ajx_ma_move.cgi
2021/10/13-15:31:32,9160,1000011,move_mail,11,/cgi-bin/ajx_ma_move.cgi
LOG_USERを[1000011]に指定する場合のログ出力例:
>> 2021/09/30-13:48:04:IMAPCommand:tag_and_run:1000011 >>----------------------
3785:1000011:/cgi-bin/ajx_ma_detail.cgi
IMAPCommand
[Lap] 0.002057
<< 2021/09/30-13:48:04:IMAPCommand:tag_and_run:1000011 <<----------------------
>> 2021/09/30-13:48:04:DA::Ajax::Mailer:3236:1000011 >>----------------------
3785:1000011:/cgi-bin/ajx_ma_detail.cgi
AjaxMailer time logger.
[Lap] 0.002444
<< 2021/09/30-13:48:04:DA::Ajax::Mailer:3236:1000011 <<----------------------
>> 2021/09/30-13:48:04:IMAPCommand:status:1000011 >>----------------------
3785:1000011:/cgi-bin/ajx_ma_detail.cgi
IMAPCommand
[Lap] 0.00088
<< 2021/09/30-13:48:04:IMAPCommand:status:1000011 <<----------------------
※詳しくはVer.4.11.8のリリースノートをご参照ください。